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残された時間で「遺す」ブログ

同時化学放射線療法①治療サマリ

Aug 2021 to Sep 2021


 

再発部位への抗がん剤効果がなくなり、次の手として放射線治療をすることになった。

 

私としては「これは再発じゃなくて取り残し。この膣のガンさえ消せば根治できる!」と思って(というか思い込もうとして)いたのでやっと放射線ができると意気込んでいた。

ガン封じで有名な神社に行き御百度参りもした。(体力がないせいで半分程しかできなかった)

 

一方、婦人科主治医は

ダメ元でやってみるか

というスタンスだった。

たぶん私が放射線を熱望しなければ、次も抗がん剤治療になっていたと思う。

 

婦人科の期待値の低さとは裏腹に放射線科医は初めての診察で事も投げに

「治療効果は90%ぐらいです」

と言ってのけた。

別に期待を持たせようとかそういう意図ではなく

え、当然でしょ?

というような雰囲気だった。

 

神経内分泌がんは放射線感受性が高い。

そう。だからこそ放射線をやりたかったのだ。

いつだったか感受性の話を婦人科でしたことがあるがそのときは「聞いたことない」の一言で片付けられ検討もしてくれなかった。

 

ともかく放射線科に来てはじめてこの病院で味方ができた気がした。

 

しかし放射線治療はそんなに甘くなかった。

1ヶ月半の入院期間中、何度「治療やめて帰りたい」と泣いたことか。

 

治療は平日は毎日、土日祝日はお休みというスケジュールで25回照射を行う計画になっていた。

8月のお盆明けから入院していたが、9月は祝日が多くてそのたびに退院が後ろにスライドするため祝日をうらめしく思っていたのを覚えている。

 

また、週1回、放射線の効果を上げるため抗がん剤(シスプラチン)を投与する。

IPやEPで入れる量からすると全然少ないらしい。

(でもしんどさは上回ったような)

25回照射する間に大体5〜6クール投与できる計算で、私は1回スキップしたので最終的に5クール投与となった。

 

治療要領はこのような感じ↓

 

治療前

治療計画CTをとる。お腹にサインペンのようなもので位置決めの線を書かれる。

固定具を作成する。

精度を上げるためマーカーを膣内に留置する(あんまり聞かないので普通はしないっぽい)

 

治療開始

1週間ほどで治療計画が出来上がったら治療スタート。私は全期間入院だったが通院でやる人もいる。

 

<治療の流れ>

照射1時間前

トイレに行って膀胱を空っぽにする

水を200ml飲む

※膀胱を治療計画CTと同じ状態にする

 

照射

時間になったら放射線科へ行く。

台の上に寝転び足を固定具に入れる。

技師さんが位置合わせをしたあと照射開始。

照射は5分ぐらいで、その間私のまわりを放射線が出ているであろう機械がぐるぐるまわるだけ。

よく言われるが痛くも痒くもない。

熱いとかもない。

基本的に準備を入れても10分あれば完了する。

週1でCTを撮る日があってそのときは30分ぐらいかかった。

 

一見楽な治療にも見えるかもしれないが、入院期間中は悲喜こもごもいろいろあった。

その様子を次から書いていこうと思う。