Everything Went Fine

残された時間で「遺す」ブログ

手術か放射線か

January 2021


 

それはガン治療の永遠のテーマ(知らんけど)

 

ステージ1は手術も放射線も選択できる。

それ故に治療の選択を迷う人は多いんじゃないだろうか。

 

当時から海外では放射線は手術と同等の治療成績だというエビデンスのもと、標準治療としてバンバン選択されていた。一方、日本ではまだまだ手術優勢という風潮が強かったように思う(2年後の今は放射線も増えてきたと感じる)。

 

なので当初は私も何の迷いもなく手術を選択するつもりだった。

 

しかし手術をした場合

・術後、放射線の追加治療を行う可能性がある

・追加治療の要否は手術してみないとわからない

・手術+放射線はそれぞれの単独治療よりもリンパ浮腫になるリスクが高い

・排尿障害になるリスクがある

 

という話しを聞き、それなら放射線の方がよくないか?(追加治療とか考えなくてよいし)と放射線に傾きかけたところ

 

放射線でガンが完全に消える保証はない(手術は物理的に取れるが放射線が効くかは一種の賭け。一部残ってしまうこともあり得る)

・照射部位の手術はできない

・照射部位への再照射はできない

 

という放射線サイドの制約も知り、どちらに進むべきかまったく決断できなくなってしまった。

 

1人ではなかなか結論が出せないのでSNSで生の声を聞いたり前医(感じの良くない)に率直な意見を聞きに行ったりした。

放射線サイドの見解も聞きたかったけど当時は手段がなく、最終的に私は「手術」を選択した。

放射線はやはり残存腫瘍のリスクが取れなかった。術後再発をきたしてしまった場合に放射線を温存しておけるというのも魅力だった。(しかし初めから放射線ならそもそも再発しなかったんじゃないかというのは検証不能なため正解は誰にもわからない)

 

とにかく私は手術を選択したのだ。

そして術後に放射線治療もすることになった。。

 

おかげで心配していた後遺症はおそらく大体をカバーw

術後2年後も排尿障害で自己導尿の日々だし、リンパ浮腫や軽度の蜂窩織炎も発症。

 

でもあの時の選択は後悔していない。

今生きているのはあの時手術できたおかげだし、手術をしてくれた先生は私の恩人である。