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残された時間で「遺す」ブログ

この病院でほんとにいいの?

January 2021


 

手術を受けることを決めた私に一抹の不安がよぎる。

 

「本当にこの病院でいいの…?」

 

誠に失礼な話しだと思う。

でもSNSで知ってしまったのだ。多くの人が多少遠くてもがんセンターや大学病院など有名どころ?で治療を受けていることを。特に手術を受けるならより慎重に病院を選ばなければならないと。

 

標準治療なら日本全国どこでも同じ治療が受けられる→だから家から近いのが1番!

 

というのがオフィシャルの見解のようだが騙されてはいけない。

手術をするなら話は別だ。特に難しい手術になればなるほど病院格差が大きいのが実情。一般的に手術件数が多いほどよしとされ、その恩恵は執刀医のスキルだけでなく有害事象が起こった際のナースやスタッフの対応力にも波及するから、と手術してもらった病院で教えてもらった。

 

当時、私が手術を受ける予定にしていた病院はがん拠点病院ではあるもののがん治療に特別秀でているわけではない一般的な地域の基幹病院だ。

 

手術件数を見てみる。

件数自体はそれなりにあるようだ。

が、よく見ると大半が良性疾患のもので私が受ける予定の手術は年間数件程度であることがわかった。術式の違いとか当時はそんな知識はなかったがこれを見たときやっぱり何か違うんじゃないかと思った。

そしてイチから病院を探し直すことにした。

 

人は必要な時に必要な人と出会えるようになっていると言うけれど私の場合はそれが病院だった。

 

数ある病院の中から導かれるようにして目に留まったのは、200km離れた某地方にある腹腔鏡で国内有数の手術実績を誇る病院。

地方にありながら日本全国から患者さんが集まってくるようなところ。

 

そんな病院にセカンドオピニオンという制度すら知らなかった私は通常の診察予約を取って受診し気づいたらそのまま転院していた。

 

ガン治療は選択の連続だけど、この転院は私の闘病生活の中で、一二を争うベストな選択だったと言える。