Everything Went Fine

残された時間で「遺す」ブログ

早すぎる再発

<退院後2週間>

ひたすら家で静養。

しかし微熱は相変わらずで、さらに腎盂腎炎になるなどあまり回復しているようには思えなかった。

 

<退院後3週間>

病理の結果が出た。

聞きたいような聞きたくないような気持ちで病院へ。

 

腫瘍径5.5cm

リンパ転移(1/26)

断端陰性

 

術前の検査結果より悪い内容だった。

 

これを受けて治療方針は以下となる。

抗がん剤は確実にやる

放射線もやった方がいいんじゃないか(よくわからん)

 

この病院は遠いので術後は地元病院に転院するつもりでいた。が、私の地元あたりで紹介実績がある病院がなく故に情報もないという状況だったため病院としては

 

自分で良さそうなところ探してね

紹介状は書くから

あ、よそで手術した患者は受け入れないところもあるから気をつけて!

 

というスタンスだった。

 

転院先探しは遅々として進まなかった。

選択肢はたくさんあるのだが、検査結果が思った以上に悪かったのと、次なる「抗がん剤治療」に進む勇気がなかったのだ。

 

この頃気になりだした症状がある。

座るとお尻が痛い、何かが触れる気がする。

まさか…ね…

手術の後遺症だろうと必死に思い込もうとしていた。

 

<退院後1ヶ月>

1ヶ月検診で病院へ。

車のシートに座るとちょうどいい?角度で例の痛いところにあたるのでかなり不快だった。

変な体制になりながらなんとかよいポジションを探っていた。

 

診察。

まだ転院先を決めていない後ろめたさでなんとなく主治医の顔を見づらい。

内診してもらって特に異常なしと言われる。

 

よかった。

お尻の痛みはきっと気のせいなんだ。

 

vs

 

いやいや、これが気のせいなわけないだろ。

ちゃんと診てもらった方がいい。

 

せめぎ合う感情。

 

「何か気になることはありますか?」

 

診察を終わる前の最終確認。

私の口から出たのは

 

「座るとお尻が痛い気がするんです…」

 

先生は短く、えっ!?と言いバタバタと内診へ。

その時ちらっと見えた表情は今まで見たことのないような厳しいものだった。

 

無言のまま検査をすすめる先生。

器具でいつもよりいろんな方向に引っ張られる。

 

「これか………」

 

絶対にあってはいけないものが見つかってしまったらしい。

 

診察に戻ると先生はとても言いづらそうに

「1cmぐらいの腫瘤があります」

 

再発……?

まだ手術して1ヶ月しか経ってないのに…。

こんなに早く再発するなんてありえるのだろうか?

手術で取り残したとは考えられないだろうか??

取り残しを願うなんておかしな話しだがまだその方が希望が持てる気がした。

 

「手術のときはなかった」

「再発の可能性も含め、早く次の病院で診てもらった方がいい」

 

どうみても再発の状況でもあえて「可能性」とつけてくれたのは優しさなんだろうか。

 

もう死んでしまうんだ…。

帰りの車中ではずっと泣き続けた。

隣の夫はいつも通り無言だった。